最先端を追い求めてクラウドファンドに100万円以上つぎ込んだ男の反省文
計算してみてビビったんですよ。

ガジェットには男を誘惑する何かがある。
生活の便利さやちょっとした未来感が詰まっていて、そこにすごく魅力を感じる。
額的に成功したクラウドファンドは$154,000,000?のStarCitizen。スペースコンバットシムということでゲームのスタートアップですね。まだAlpha3ということで、ローンチはしていない模様ですが。個人的に期待しているのはMMORPG、Camelot Unchained。知る人ぞ知るDAoCの開発者も参加しているとまあ閑話休題。
な、こんなで資金集めもあって定価より安いし、エッヂ感もあるしとその魅力にどっぷりだったのですが、実用性はどうなの?というとその辺を少々。
そもそもファンドした製品を今使っているのか?
モノによるというありきたりな返事になりますが、使用度合いからいったら間違いなく産廃が多いです。理由はいくつかあります。
理由その1 そもそも使えない
先端を追いすぎた典型例で(代表例:RingClock etc)、すげえかっけえ!とか思ってファンドして商品が届いた時に指輪しないよね?と気づくんです。まあこの点は私の思慮のなさですが、具体で申せばこのRingClock 、非常に耐久性がありませんでした。バッテリーに不具合があった個体が多く、若干フォーラムも荒れていた時期があります。日本でもファンドが始まっているようなので、改良してあることを祈ります。私のは文鎮になったのでゴミ箱行きになりました…
理由その2 使い勝手が悪い
これ、別口のコピー商品あたりで触れたいなと思っていますが、デザインと使い勝手は両立しないという法則でもあるのかというほど、魅力的な商品ほど使い勝手が本当悪い。

自分的に一番のダメヒットはDBell。当初はスマホ連携セキュリティードアベルという立ち位置で、近いところではNest Helloか。同時期に競合商品が参入したのも間が悪かった。あと半年早ければ市場を取れたろうに。

機能も入りも良かったのですが肝心のアプリがあまりにもダメすぎて、こちらはEbay行き。さようなら…
他だとAI入りカメラアシスタントで華々しくデビューしたArsenalも同じ匂いがしますが、こちらはまだ定期的なアップデートもあり期待したいところです。こちらは別個にレビューしたいかなと。
どうしたら良質なクラウドファンドを探せるか
間違いなく断言できるのは、昨今のトレンドであるガジェット+スマホApp形式の場合、重視すべきはソフトウェア面です。
操作面がすべての課題だと言えるでしょうし、そこでストレスを受けてはそもそもガジェットを使うことすらしなくなります。特に気をつけるべきは「XXXができる!」を前面に出していて、どういう操作でできるのかUIすら公開していないのは危険だと私の経験から判断しています。
また、ガジェットそのものを販売している場合、アイディア勝負な所は否めません。コピー商品も出回るでしょう。ULHなんかはその典型ですね。コピーしやすい素材だし。
Ultimate Lens Hood(ULH)を使ってみた
個人的にファンドすべきと思っているのは加工の難しい特殊素材。例えばチタン製ボールペンのstilform。アルミとチタンを購入しましたが満足度は非常に高いです。

あとは独自ブランドを持っているPeakDesign。カメラバッグとしてもそうですが、Mac/iPhoneのように統一することのシナジーは半端ないブランドで、日常使いでも使っています。クラウドファンドで成功した企業の一つで、こちらは製品として一定のブランドを築いています。こういうところのキックスタートは所持していて長持ちします。
結局は目利きの話になるのかもしれませんが、
1:UI公開のないスマホ連携系のガジェットは見送る
2:素材や技術の特殊性がないものはいずれコピーが出回る(ので先行投資として価値があるかを再判断する)
3:詐欺を疑う
3はいつか記事にするとしても、まずはこの三点、気をつけるだけでも海外のクラウドファンドは歩きやすいし、価値あるものになると思います。
ああ、余談ですが、ゲーム系のファンドは本当にリリースが伸びるのでファン的な応援に留めた方がいいです。明細開いてみて気が滅入りました…
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